Macでリネームアプリを使わずに、『Automator』でサクッと名前を変更する方法

OSXでリネームアプリを使わずに、『Automator』でファイル名を変更する方法をご紹介します。

電子書籍ユーザは必見！

iPadなどのタブレット端末が普及した今、電子書籍ユーザも増えてきています。その中で、自分で購入した本を電子化する行為の“自炊”をするユーザも増え、スキャナとパソコンを使って書籍データを管理していることでしょう。

小説はまだしも、漫画のような作品はPDF形式より、複数のJPEG画像を1つのファイルに圧縮する方が色々と優れています。しかしPDFは1つのファイルで済むのに対し、JPEG画像での管理となると、ページ数分だけの画像ファイルを管理しなければいけません。

電子書籍リーダで正しくページ送りをできるようにするために、ページ番号通りに 001 002 003 …とファイル名を変更するのが基本ですが、これを1つずつ手で変更していくのは大変です。

そこで便利なのがリネームアプリ。リネームアプリを使えば先程の連番へのファイル名変更を、ワンクリックで実現することができます。

OSX向けのオススメリネームアプリ

Windowsだけでなく、OSXにもいくつかリネームアプリが存在します。僕が以前使っていたオススメのリネームアプリをご紹介します。

無料で多機能なリネームアプリです。国産アプリなので日本語にも標準で対応しています。

『Mac App Store』にて販売されているアプリです。外国製ではありますが、シンプルでわかりやすいインターフェースの割に高機能です。

OSX標準アプリ『Automator』でサクッと名前変更！

ご紹介した2つのリネームアプリですが、どちらも『MountainLion』では正しく動作しませんでした。（注：ジャガアポーの環境下）

そこでOSXに搭載されている『Automator』を使って、ファイル名を連番リネームしてみたいと思います。

1. 『Automator』を起動

まずは『Automator』を起動します。“アプリケーション”フォルダに入っています。

『Automator』を起動するとなんか出てくるので、その中のサービスを選択します。

2. サービスを有効にするアプリを選択

『Automator』上部にある次の選択項目を受け取りますの最初のプルダウンメニューを設定します。フォルダ名を連番にしたい人はフォルダを、画像ファイルを連番にしたい人は画像ファイルを選択します。

検索対象はFinder.appに設定します。

3. サービスの内容を設定

左上の検索欄に“名前を変更”と打ち込み、Finder項目の名前を変更というフローを右側へドラッグ。

あとは左下の例を見ながら、プルダウンメニューをいじって調整します。上の画像では元の画像ファイル名を無視し、3桁の番号を振っていく設定です。

4. 保存＆実際に動かしてみよう！

メニューファイルから保存を押して、名前を付けて保存します。ここでつけた名前は、このサービス（処理）を実行するときのメニュー名になります。

保存したら、実際に実行してみましょう。『Automator』は終了しても構いません。

設定した受け取る選択項目に該当するファイルを選択し、右クリックすると、設定したサービス名がでてきます。これをクリックすると先ほどのサービスが実行され、連番でリネームできました。

おまけ：保存されたサービスの場所と、キーの設定方法

「このサービス、やっぱりいらない！」と思う人もいることでしょう。僕も先ほど“連番戦隊リネーマー”と名付けてみましたが、誰も笑ってくれないし、僕自身も笑えないできなので消したいと思います。

不要になったサービスを消したいとき、そのサービスファイルを削除すればいいだけです。

/Users/<ユーザ名>/Library/Services/

サービスファイルは上記のフォルダに保存されます。このフォルダ内に先ほど設定したサービス名のファイルが保存されているので、そのファイルを削除します。

またサービスごとにショートカットキーを割り当てることも可能です。“システム環境設定”のキーボードをクリックし、左側ペインのサービスをクリックします。右側ペインに先ほど設定した名前のサービスがあるので、そのサービスをクリックしてショートカットキーを設定します。

サービス名左側のチェックボックスをオフにすることで、サービスを削除せず、無効化する（表示させない）ことができます。