結局のところ、『Googleリーダー』代替サービスは『Feedly』と『Feedbin』のどちらが良いのか?

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結局のところ、『Googleリーダー』代替サービスは『Feedly』と『Feedbin』のどちらが良いのか?

『Googleリーダー』の代替サービスとして挙げられる『Feedly』と『Feedbin』はどちらが良いのか比較してみました。

パイナポー
シナモン
ジャガアポー

『Googleリーダー』突然の終了!

今年の3月に、Googleは自社サービスの1つである『Googleリーダー』を6月いっぱいでサービス終了すると発表しました。サービス終了の理由の1つとしては「あまり使われていない」とのことですが、情報を受け取る側だけでなく配信する側(ブロガーなど)にとっても『Googleリーダー』は重要なサービスでした。この終了発表に対して反対運動が行われたりしましたが、Googleからは終了撤回の言葉はなく、このまま終了してしまうそうです。

『Googleリーダー』の代替サービスとして『Feedly』と『Feedbin』の2つが挙げられます。特に『Feedly』は自ら代替サービスを名乗り、『Googleリーダー』からの移行が簡単に済むような工夫がされています。

このようなフィードリーダサービスを快適に使うために、ネイティブアプリとして“フィードリーダクライアント”なるものが存在します。

feedly-or-feedbin-reeder-icon

Apple製品、特にMacを使っている人にとっては有名でしょうが、OSX、iOS向けの人気クライアントに『Reeder』が挙げられます。

ジャガアポー

『Googleリーダー』終了発表後、『Reeder』の公式Twitterアカウントでは「『Reeder』はまだ終わらない。」と発言し、その後『Feedbin』に対応することを発表しました。

その一方で、自ら代替サービスを名乗りでたことから『Feedly』の知名度は爆発的に向上。そしてついに『Reeder』も『Feedbin』だけでなく『Feedly』に対応すると発表。そこで今回はこの2つ、『feedly』と『Feedbin』をチョイスしたわけです。

なので今回の比較は以下の点がポイントとなります。

  • 『Reeder』でちゃんと使えるか
  • 『Googleリーダー』からの移行は簡単か
  • 『Googleリーダー』並の機能は備えているか
  • Web上でも使用しやすいか

それでは早速比較してみましょう。

ほとんどの人へ移行先としてオススメできる『Feedly』

feedly-or-feedbin-feedly

『Feedly』は『Googleリーダー』代替サービスを自ら名乗り、その完成度もかなり高い、無料のフィードリーダサービスです。

『Feedly』のサイトに移動すると、One-click Google Reader ImportLoginExploreの3つのボタンが中央にあります。ここにOne-click Google Reader Importというボタンがあることから、ワンクリックで『Googleリーダー』から移行できることが分かります。トップページで他社サービス名を出すのは、「『Googleリーダー』から乗り換えるならウチ!」と言っているようなもの。さすが代替サービスを名乗るだけのことはあります。

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One-click Google Reader Importを押すと、Googleアカウントにログインするためのウインドウが開きました。“移行”と聞くと、既存のサービスのエクスポート機能を使って設定をファイルに書き出し、新しいサービスのインポート機能を使ってファイルを読み込むものをイメージしますが、『Feedly』は直接Googleにアクセスするため、いちいちファイルを書きだしたり読み込む必要はないのです。

シナモン
ジャガアポー
feedly-or-feedbin-feedly-one-click-import-window

ログイン後にGoogleからアカウントへのアクセスを承認するか確認されるので、ここで承認ボタンをおしておきます。

feedly-or-feedbin-feedly-top

するとフィードリーダーのトップページへ移動します。この時点で『Googleリーダー』に登録していたRSSリストがすべて『Feedly』に読み込まれました。

Googleへのログインや承認ボタンのクリックから完璧な“ワンクリック移行”というわけにはいきませんが、『Feedly』サイト内でワンクリック移行できてしまうのは驚きです。これは素晴らしい。

feedly-or-feedbin-feedly-list

左側にマウスポインタを持って行くと、購読しているサイトの一覧が現れます。カテゴリごとのツリー構造表示になっており、ここは『Googleリーダー』と同じ仕様ですね。未読があるカテゴリやサイト名は太字になり、未読数が小さく右側に表示されています。

feedly-or-feedbin-feedly-list-pick-up

サイト名やカテゴリ名の上には

  • 今日更新された記事のみを集めたToday
  • いわゆる“あとで読む”に分類されたものを集めたSaved For Later
  • カテゴリや購読しているサイトを表示・管理するOrganize

の3つのメニューが用意されています。カテゴリや購読するサイトの管理はOrganizeから行うようです。これについては後述。

対して、サイト名やカテゴリ名の下には

  • カテゴリ別サイト名一覧を表示するIndex
  • 最近読んだ記事を表示するRecently Read
  • 設定を変更できるPreferences
  • テーマを選んで外観を変更できるThemes
  • 『Feedly』の公式ブログであるFeedly Blogへのリンク
  • 使い方をまとめたHelp

の6つのメニューが用意されています。

feedly-or-feedbin-feedly-organize

『Feedly』で購読しているサイトやカテゴリを整理するには、左のメニューからOrganizeをクリックします。Organizeのページでは購読しているサイトの削除や、カテゴリの編集、カテゴリの並び替えが可能です。

ここで少し残念なのが、購読したいサイトを追加する場合、Organizeのページからでは追加できない仕様になっていることです。

feedly-or-feedbin-feedly-add-content

ではどのようにして購読サイトを登録するか。

それは左メニューの上部にリンクがありました。わざわざメニューの上部にリンクを置いたのは、よく使うメニューの近くにリンクを置くことで「ここから購読できる」と伝えたかったのでしょう。ただそれが災いして、Organize内からサイトの削除ができることから「Organizeページ内でサイトの追加もできるんだ」と推測し、結果的にメニューは盲点になっていました。ここは素直にOrganizeに置いてくれたほうが分かりやすいかと思います。

feedly-or-feedbin-feedly-open

『Feedly』で記事を読むには『Googleリーダー』同様、タイトルをクリックするだけでティーザー部分まで展開されます。

feedly-or-feedbin-feedly-sns

展開したときの記事最下部には、
その他のサービスとの連携ボタンも用意されています。きます。

feedly-or-feedbin-feedly-corner-menu

『Feedly』ではページ右上に

  • 記事の表示スタイルを変更するボタン
  • 開いているカテゴリやサイトの記事をすべて既読にするボタン
  • 新着記事がないか確認できる、更新ボタン

が置かれています。

パイナポー
feedly-or-feedbin-feedly-bottom-mark-as-read

「ちょっと便利だな」と思ったのが、カテゴリやサイト別表示にしたときのページ最下部に、今見ている記事一覧をすべて既読にするボタンが用意されているとこです。

「記事タイトルだけ見て、興味のある記事だけ展開する」といったスタイルでフィードを使用している人も多いかと思います。“すべてを既読にする”ボタンが上部にあると、記事を読み進めていき、ページ最下部までスクロールしたあと、また上までスクロールしてボタンを押さなければいけません。

しかし『Feedly』はページ最下部に既読ボタンが用意されているので、わざわざ上までスクロールする必要はありません。

ここであることに気づきました。

アカウント登録してないけど、再びログインできるのかね…?

一度ログアウトしてからトップページのLoginを押すと、One-click Google Reader Importを押したときと同じように、Googleへのアクセスを促すウインドウが開きました。『Feedly』はGoogleアカウントに紐づける形で利用するスタイルとのことです。すなわち、Googleアカウントを取得する必要があります。

ジャガアポー
パイナポー
ジャガアポー

『Googleリーダー』終了後も今までどおりGoogle経由でログインできるのかという懸念は残ります。しかし『Feedly』によると「『Googleリーダー』終了後も今までどおりのスタイルでログイン可能」とのことです。ここは様子見ですね。

『Feedly』は基本的なフィードリーダ機能は備えていますし、Web上での閲覧もなかなか快適です。また『Googleリーダー』からのワンクリック移行は素晴らしい。『Reeder』側も対応してくれるようで、ほとんどの人は『Feedly』に移行しても問題ないでしょう。

正直お金払ってまで利用したいとは思えない『Feedbin』

feedly-or-feedbin-feedbin

『Feedbin』は『Reeder』が最も最初に対応すると発表された、月額2ドル(執筆時約200円)のフィードリーダサービスです。

“有料のサービス”と聞いただけで移行先の候補から外してしまう人もいるかもしれませんが、月額有料制と言えども、月額料金は200円と手頃な価格です。

『Feedbin』のサイトに移動すると、右上にログインと新規登録のリンクが張ってあります。今現在アカウントを取得していないので、登録の“Sign up”をクリックして登録します。

feedly-or-feedbin-feedbin-register

登録画面はとてもシンプル。逆にシンプル過ぎて不安すら感じます。

ここでマイナスポイントとなるのが、『Feedbin』には無料お試しというものが用意されていないこと。なので「試しに使ってみたい」と思っても、最低契約期間となる1ヶ月、つまり200円払わなければいけません。

支払い方法はクレジットカードのみです。VISAは使えるようなので、僕はVISAを使いました。月間契約すると毎月200円の請求となりますが、年間契約の場合は2000円という価格設定のため、約2ヶ月分お得です。

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カードの情報を入力してSign upボタンを押すと、いきなり『Feedbin』の画面が表示されました。本当に登録して良いかの確認が何もないので、これはちょっと恐ろしすぎます…!

ジャガアポー
シナモン
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『Feedly』の画面はシンプルというか“オシャレ”だったのに対し、『Feedbin』の画面は本当に“シンプル”です。左側には購読しているサイト一覧と未読一覧の切り替えメニューが、上部には新規サイト購読と、設定画面へのリンク、そしてログアウトが配置されてます。

基本は3カラム表示で、一番左側が登録サイト名、真ん中が記事のタイトル名、右側が記事のプレビューとなっています。よくある、OSX版『Reeder』のようなレイアウトです。

『Feedly』で新しいサイトを追加したいときは、いちいち左側にマウスポインタをもっていきadd contentを押さなければいけなかったので少し不便でした。が、『Feedbin』ではテキストボックスも一緒に表示されているので、ここにURLをぶち込んでSubscribeボタンを押すだけで追加されます。これは便利ですね。

『Feedbin』は『Feedly』と異なり、ワンクリックインポート的な機能はないので『Googleリーダー』からファイルとしてデータをエクスポートし、そのファイルを『Feedbin』にインポートする形になります。

feedly-or-feedbin-feedbin-import-settings

まず『Feedbin』の設定画面を開き、左側のメニューからImport/Exportをクリックします。

feedly-or-feedbin-google-export-settings

次に『Googleリーダー』の設定画面を開き、インポート/エクスポートのタブをクリックします。そのページ内のDownload your data through Takeoutをクリックします。

feedly-or-feedbin-google-data-export-1

すると『Googleデータエクスポート』というサービスに移動し、再度Googleアカウントのパスワード入力を求められます。ログイン後、データエクスポートという文字の下にアーカイブを作成と書かれたボタンがあるのでそれをクリック。

feedly-or-feedbin-google-data-export-2

ページが移動し、“完了”という文字とともにダウンロードボタンが現れます。このダウンロードボタンをクリックすると、またGoogleアカウントへのログインを求められます。ログイン後、先ほどのページに再度移動し、もう一度ダウンロードボタンをクリックすると、『Googleリーダー』のデータが入ったファイルをダウンロードできます。

ファイルはzipの圧縮形式になっているので解凍します。すると中にずらずらとjsonファイルがでてくるかと思いますが、その中に1つだけ、xmlファイルが存在するはずです。

『Feedbin』の設定画面に戻り、このxmlファイルを選択してimportボタンを押します。これで無事読み込まれました。

パイナポー
ジャガアポー
feedly-or-feedbin-feedbin-import-after

で、まぁ無事読み込まれたものの…。登録していたサイトの過去の記事すべてが未読扱いになり、未読数がとてつもないことになりました。まぁ全く異なるサービスを新たに使い始めたのでこうなることは考えれば分かることですが、『Feedly』の移行のしやすさを体験したあとにこういうことがおきると、
もう発狂しちゃいます。

ってなわけで『Feedbin』は使い始めて10分で退会しました。10分のうちの9分は『Googleリーダー』からの移行作業時間だと思います(汗

総評:正直『Feedly』が現時点で最高のフィードリーダサービス

ここで『Feedly』と『Feedbin』の良いところとイマイチなところをまとめてみます。

サービス名 Feedly Feedbin
グッド ちょっとオシャレ、移行が超カンタン、登録する面倒臭さがない、この完成度で無料 シンプル
バッド かゆいところに手が届かない シンプル、その他全部

今回の比較は「Reederでちゃんと使えるか」がテーマなのに、一度も『Reeder』のスクリーンショットがでてきませんでした。というか、『Reeder』が対応しているかが問題であって、実際の使用感は『Googleリーダー』であろうが『Feedly』であろうが、『Reeder』を使っちゃえば『Reeder』の使用感でフィードを快適に使えます。

というわけで総評。ぶっちゃけ『Reeder』使うならどっちでも良いです。

あとがき
パイナポー
ジャガアポー
パイナポー
シナモン
ジャガアポー
パイナポー
ジャガアポー
ジャガアポー
ジャガアポー
シナモン
パイナポー
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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コメント
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かかか

僕は絶対にFeedly
なぜなら見た目がオシャレだから!!(笑)

まぁ使いやすさも大事ですよね(笑)

ジャガアポー

 『Feedly』は機能だけでなくデザインも意識して作っていることが目に見えてわかりますよね。
最近のWebサービスはデザインも重視しなければいけない傾向にあるようです。

よっしゅ

スマホ版feedlyはややビジュアルすぎる感はありますがAPI提供も
始めたのでいくつかの別クライアントも利用できていいですね
AndroidではgReader使ってます

ジャガアポー

 僕は『Reeder』からの利用以外は考えていませんが、APIの提供はクライアント開発者にとっても、サービス運営者にとってもメリットありますからね!
Androidは持っていませんが、『gReader』はなかなか良さそうです。

ゲゲゲのゲスト

Chromeの拡張機能、RSS Feed Readerは使えないのかな… オワタ。

ジャガアポー

 あー、既存のアドオンとかエクステンションとかもダメになりそうですね…。
『Google Reader』以外のサービスに対応した拡張機能はあまり見かけないのが現状です(汗

ゲゲゲのゲスト

いくつか登録してみたものの購読feedの数が多すぎるせいかサイトが落ちるサービスが多々。
まともに読み込めたのはfeedlyくらい

ジャガアポー

 僕はあまり多くのサイトを購読しないのですが、量が多いとサービスによって固まってしまうようですね@@
「まともに読み込めるのが『Feedly』くらい」ということは、もう『Feedly』の一人勝ちのような気がします(笑

AprilBAKA

GoogleReaderから移行することを考えなければFeedbinもいいかもしれませんね。でも、いくら200円/月と安くても、有料なので気軽に試してみることがてきないんですよね。「お試し版」があれば自分に合うか試せるのですが・・・

ジャガアポー

 『Feedly』が現れなかったら、僕はおそらく『Feedbin』を使っていたかと思います。
『Feedbin』もお試し期間設ければ、新規ユーザ数も増えると思うのになぁ…。

ゲゲゲのゲスト

Operaに触れて、どうぞ

ジャガアポー

 Operaはインターフェース好きです!ただページの表示速度が遅く感じます!

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