【レビュー】安価なのにもはや中級機なデジタル一眼レフ『PENTAX K-30』
17PENTAXのデジタル一眼レフ『K-30』を買ったのでレビューしてみます。
PENTAXのデジタル一眼レフ『K-30』を買ったのでレビューしてみます。
以前から製品レビュー記事を書いてきましたが、執筆側からしても気になってしまうのが写真の質です。今まで製品レビュー記事の写真に使ってきたカメラは、『iPhone4』や『iPhone5』といったスマートフォン、ちょっと古いFUJIFILMのコンパクトデジタルカメラといったものでした。
レビュー記事は読者が直接製品に触れられないことから、できるだけ詳しいことを文字として記し、その製品がどのようなものか分かるような写真を掲載するように意識してきました。でもやっぱり、先ほど挙げたカメラで撮った写真はお世辞にも綺麗とはいえない品質です。撮影に適した環境が揃っているならばまだしも、僕の場合は都合上、製品の写真撮影は夜になってしまい十分な光量を得られません。
レビュー記事を扱っているちょっと有名なブログでは写真撮影にデジタル一眼レフを使っているため、とても綺麗です。そんなこんなで、僕もデジタル一眼レフを買ってみました。
今回レビューする製品は、PENTAXのデジタル一眼レフ『K-30』です。
発売日は2012年の夏、と比較的新しい製品で、「値段はエントリー機並み、機能は中級機並み」とも言われるコスパ最強の一眼レフとのこと。
カメラに関する知識は以前コンパクトデジタルカメラを購入するときにちょっと勉強した程度なので、今回一眼レフを購入するにあたって、一から勉強し直しました。
『K-30』のカラーバリエーションは全部で18色。ブラック、クリスタルブルー、クリスタルホワイトの3色がレギュラーカラーで、その他15色はオーダーメイドとなるため、注文してから2週間程度待つことになります。
今回僕が購入したのはクリスタルホワイト。『iPhone』や『iPad mini』はホワイトモデルを購入したので、一眼レフもホワイトモデルにしてみました。
カラー名に“クリスタル”と入っているのが光沢タイプ、“シルキー”と入っているのが非光沢タイプです。最初は“シルキーホワイト”と悩んだのですが、すぐに手に入れたい欲が炸裂したのでクリスタルホワイトを注文しました。
それでは早速、開封の儀を行いましょう。
『K-30』のパッケージは非常にシンプルで、製品に関する写真が一切ありません。素材は薄い段ボールで、高級感あふれるような梱包ではありません。
箱をあけると注意書きがありました。
フタをあけると、説明書や保証書がまとめて入ってありました。
一眼レフはレンズを変えられるのが醍醐味だったりします。僕が今回購入した『K-30』は『smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF]DC WR』というレンズと一緒に買いました。本体とレンズを別々で購入するよりも、本体とレンズをセットで買う(レンズキットと言います)ことによって数万円安くなります。僕が買ったのは『K-30』のレンズキットです。
そのため届いた箱のなかには本体とレンズ両方が入っていました。とは言え装着された状態ではなく、ダンボールの壁で区切られて入っていました。
次に付属品を見ていきましょう。
まずはバッテリーと充電器。いたって普通のバッテリーです。
充電器のケーブルとUSBケーブル、そしてストラップです。ストラップは安っぽくも高級っぽくもなく、まぁ普通のストラップです。
あとは花形のレンズフードが付属されていました。意図しない光などの映り込みを防ぐため、フードは装着するのが当たり前のようです。
付属品は必要最小限のものしかありません。僕的にはあまりゴチャゴチャ付けてほしくないので嬉しいところです。
『K-30』のボディはプラスチック製であり、そしてクリスタルホワイトは「安っぽい」と、あまりよい評判ではありませんでした。しかし実際触ってみると、安っぽいという印象は皆無です。
天面をよく見ると、若干シルバーっぽい色でラメが入っているように見えます。そのせいか、ちょっと高級感があります。
正面はこんな感じ。PENTAXロゴのフォントがなかなか高級感を漂わせています。ただこのロゴ、斜め下を向いているため普段は隠れて見えません。設計ミスというわけでもないので、“大胆なデザイン”といったところでしょうか。
上部はこんな感じ。
この尖った奇抜なデザインは、社内のデザイナーが考えたようです。
『K-30』では、写真左下と左上の2つの位置にダイヤルが搭載されています。『K-30』自体の値段は下級機並みなのに対し、今まで中級機以上にしか搭載されていなかった2つのダイヤルが搭載されています。これは「『K-30』はコスパ最強」といわれる要因の1つでもあります。
左上の緑色のボタンはリセットボタンです。意図しない設定に変えてしまっても、このボタンを押すだけで設定をリセットできます。中級機並みの性能を持ちつつも、初心者にも配慮した機能を搭載している点は素晴らしいです。
写真左上の“LV”ボタンより、“ライブビューモード”に切り替えることができます。一眼レフではファインダーを覗いて撮影をしますが、ライブビューモードではレンズに入ったものを液晶にそのまま映し出します。そのためコンパクトデジタルカメラのような感覚で撮影することができます。
『K-30』のファインダーは電子ではなく、光学ファインダーです。そのため露出補正などの効果をリアルタイムに確認しながらの撮影はできません。しかしながら、視野率100%、倍率0.92という高い性能を持っています。
写真右上の親指グリップは見た目以上にすべり止め効果があります。ちなみにグリップ全体の大きさとしては「これは女性向けだな」とひそかに感じるような小ささでした。決して実用に耐えないほど持ちづらいわけではありませんが、「もう少しだけ大きくなるとなぁ…」と思ったり思わなかったり。
というか、『K-30』自体、比較的小さなデジタル一眼レフです。重量もバッテリー込みで 650g なので、カメラ女子にもピッタリの製品だと思います。
SDカードスロットは本体右側面にあります。最近のSDXCタイプにも対応しています。『K-30』はJPEGとRAWの同時記録が可能なので、同時記録モードで常に撮影したい人にとっては、SDXC対応は嬉しいことでしょう。
底面です。
写真右側にバッテリーソケットがあります。付属のバッテリーの他に、単三電池にも対応しているようです。バッテリーが切れたときの非常用として単三電池が使えるのはとてもありがたいです。
ちなみに『K-30』は防塵防滴構造になっているため、多少の砂や水がかかっても問題ありません。
レンズキットとして購入した『DA 18-135』も見てみましょう。
『DA 18-135』はPENTAXによるズームレンズで、焦点距離は18〜135mm、F値は3.5〜5.6という標準的な性能を持っています。
広い画角に対応しているため、僕のような初心者にはもってこいの万能レンズです。また本体サイズも比較的小さいので、持ち運びにも便利です。
“DA”モデルなので新しいレンズです。『DA 18-135』は“クイックシフト・フォーカス・システム”に対応しており、これはオートフォーカスモードの最中にマニュアルフォーカスが有効になる機能です。
ただ『DA 18-135』のフォーカスリングは小さいため、マニュアルフォーカスでピントを合わせる人は注意すべきでしょう。
『DA 18-135』のオートフォーカスの速度はとても早く、駆動音も静かです。さらに簡易防滴構造になっているため、防塵防滴構造の『K-30』との組み合わせはバッチリでしょう。
ボディに装着するとこんな感じ。焦点距離135mmまで対応しているのに、ここまでコンパクトです。
カメラの口径は 62mm と、そこまで大きくありません。
更にレンズフードを装着するとこんな感じ。フードを付けていたほうが映えますね。
フード装着時にもレンズフィルタを取り替えできる、レンズフィルタ専用の窓が用意されています。
以前使っていたFUJIFILMのコンパクトデジタルカメラとの大きさ比較です。「『K-30』は比較的小さい」と言っても、さすがにコンパクトデジタルカメラよりは断然大きいです。
価格は下級機並みなのに対して、視野率100%、倍率0.92、デュアルダイヤル搭載など中級機以上の機能を搭載しています。SDカードは1枚しかスロットがありませんが、SDXCにも対応しており、また電源として単三電池も使用することができます。
中級機以上の機能を搭載しているものの、設定のリセットボタンや撮影シーンのプリセットが用意されているなど、初心者も十分手が出しやすい製品だと思います。PENTAXが「『K-30』はミドルクラス」と定義している通り、本製品は初心者〜ハイアマチュアまでを対象としている製品ではないでしょうか。
ボディやグリップのサイズはやや小さいため、ガシッとつかめる一眼レフを求めている人には合わないかもしれません。逆に考えると、先述したとおり、“カメラ女子”なんかにはピッタリの製品だと思います。レンズキットとして付属しているズームレンズはコンパクトで、かつ『K-30』の重量自体軽いため、持ち運びやすさは文句なしです。
これらの点から僕は「『K-30』はもはや中級機ではないか」と思っています。
しかし撮像素子がAPS-Cであることや、上部液晶が搭載されていないこと、SDカードスロットが1つしかないことから、さすがに上級機とは比べ物になりません。
すでに他の一眼レフを持っている人でも『K-30』をサブ機としてもかなりオススメできる製品ではあります。持っていない人は、これを機に一眼レフデビューしてみてはいかがでしょうか。
執筆時現在、Amazon.co.jpでの『K-30』と『DA 18-135』のレンズキットの値段は約 74,000円 となっています。
『K-30』と『DA 18-135』をバラバラで買うと10万円近くかかるので、初めて購入する人はレンズキットでの購入をオススメします。
更新お疲れ様です!
コンデジしか使ったことなくてデジイチ買いたいと思いつつも、なかなか高くて決心がつきません…
めちゃくちゃ綺麗ですね〜
旅レビュー楽しみにしてます!!
どもども!
『K-30』は“安価”とは言っても、あくまでそれは一眼レフの世界での話ですからね〜、ちょっと奮発しなければいけませんね。
ただコンデジとは比べ物にならないほど高画質ですし、自分で好みの設定に変えられるので、お金に余裕があればぜひ買ってみてください!
旅はゴールデンウィーク中になりそうですが、帰ってきたら早めに記事あげます!
ちょうどD3200を買おうと思っていたんですがこれを機にK-30も視野にいれて検討してみます!!
カメラ講座楽しみにしてます
頑張って更新してください(笑)
お、『D3200』ですか!赤色のモデルは格好良いですよね!
位置づけ的には『K-30』の方が上位機種なので、『D3200』より高価ですが、ここはちょっと奮発して…というのが僕の意見です(汗)
まぁでも、やっぱり自分の気に入ったものなら“買い”ですね!
初心者にも使いやすいような機能が付いてるってのは素敵ですね。
自分も来年デジ一を買いたいと思ってるのですが、やっぱりなかなかハードルが高そうなイメージが・・・
CanonかNiconで迷っていましたが、それ以外のも面白そうですねー
“一眼レフ”と聞くといかにもマニアックな世界とイメージしがちですが、ごく普通のコンデジ感覚で撮影しても全く問題ありません!
本製品にかぎらず、最近の一眼レフはコンデジにもあるようなすべて自動で設定してくれる撮影モードも用意されています。
知識がついてきたら自分で細く設定できますし、ぜひとも触れてみてください!
Nikonの5100を買いました!
おぉ!『D5100』ですか!
『D3100』しか触ったことがないのであまり分かりませんが、Nikon製は興味ありますね〜。
通りすがりです。
ひょっとして以前使われていたコンパクトデジカメは名機と名高いF200EXRですか?
あれもコスパ最高で、画質に定評のある素晴らしいカメラでした。
K-30もエントリー価格帯では最強の一眼カメラだと思います。
なお、私は両方持っています。
K-30の優れている点が分かりやすく紹介されていて、ペンタ党としては嬉しい限りです。
これから、リミテッドレンズなども、機会があったら是非触れてみてください。
そうです!『F200EXR』ですよ!
画質に関しては不満はなかったのですが、どうも“歪み”が気になりまして…。
毎回毎回修正するのも手間がかかるので、この機会に一眼レフに移ってみました。
とりあえず今は単焦点の★レンズかLimitedレンズを狙っていますねー。
レンズの世界では高価ではありませんが、僕にとっては大金なので、購入するのは随分あとになりそうですが…(汗)
①
●PENTAX K-30 18-135WRキット
70120円
②
●PENTAX K-30 クリスタルブルー ボディ
40632円
●ペンタックスsmc PENTAX-DA 50mmF1.8
20234円
●ペンタックスsmc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6ED WR 21540円(発売日:2009年 6月27日)
①と②では②の方が組み合わせが良くお得でしょうか?
まだ買わないですが今、悩み中です。
50-200mmはK-50のダブルズームキットに付いてる方で簡易防滴構造がいいなと思ってます。
お、単焦点レンズですか!
せっかくボディも防滴構造になっているので、レンズも防滴構造の方が良いですよね。
ただ僕としては、18-135mmレンズを1つでも持っておくと、とても便利だと思います。
特に防滴構造をお望みなら、様々なシーンで使える18-135がベストかな〜と素人目線で回答してみます(汗
もちろん、何を被写体にするかが一番大事です。
僕も最初は、換算85mmの単焦点レンズを購入しようと思っていましたが、お祭りや建物、景色を撮影する場合、あまり被写体から距離をとって撮影できないことが多々ありました。
そういったとき「18mmのレンズをもっていてよかったな〜」と思うことがしばしば…。
…でもやっぱり85mm単焦点も捨てがたいです!
僕もペンタックスK-30を買いました。高い(>_<)・・・
でも高性能ですね。
あと、一眼レフ→一眼カメラですよ。
『K-30』はミラーレスではないので一眼レフカメラです。本記事では“一眼レフカメラ”を略して“一眼レフ”と記載しています。
高いですがいい写真撮れますね!!(=^・^=)
たしかに18-135mmレンズは付け替える機会がすくないので、便利です。(--〆)
あと、一眼レフカメラ”を略して“一眼レフ”だったのですね(^_^;)誤解していてすみません(・。・;
僕もペンタックスK-30を連れて広島(原爆ドーム・宮島)と山口県の離島(馬島)に行ってきました。いい写真撮れますね(*^_^*)
山口県の離島(馬島)にある只只と言う一泊1組限定の旅館もよかったですよ。
あと、K-30とK-5の違いとはなんですか?(?_?)教えてください(^_^.)
お、機会があればその場所へ行ってみたいと思います〜!
『K-30』をPENTAXの中で中級機と例えるならば、『K-5』は高級機に分類される上位機種です。ちなみに『K-5』の後継機として『K-5 II』が販売されていましたが、昨年末にさらに後継機として『K-3』が販売されました。
一方『K-30』の方は、『K-50』という後継機が販売されています。