ついに『iMac』のメモリを増設!2012、2013年モデル『iMac』のメモリ増設方法まとめ
17念願のメモリ増設です!2012、2013年モデルの『iMac』のメモリ増設方法をまとめてみました!
念願のメモリ増設です!2012、2013年モデルの『iMac』のメモリ増設方法をまとめてみました!
僕が今使っている『iMac』は2012年モデルで、去年の年末に購入したもの(届いたのは1月末)です。Appleのオンラインストアで注文したのですがオンラインストアでメモリを増設すると金額が跳ね上がるため、「自分でメモリ増設した方が安いんじゃね?」という結論にいたり注文時のメモリ容量は最低の 8GB にしました。
メモリ購入の予算がなかったり、多忙な日々を送りながらも「メモリが〜メモリが足りぬ〜」とうだうだ言ってきたわけですが、ついに!9ヶ月の時を経て!メモリを増設してみました!!
せっかくメモリを増設するので、僕が持っている同じ2012年モデル、そして発売されたばかりの2013年モデルを所有している人のためにも、メモリ増設の手順も解説してみたいと思います。
メモリを増設するので、まずはメモリを用意しましょう。僕が購入したのは『Transcend JetRam PC3-12800(DDR3-1600) 8GB KIT(4GB×2)』です。
ここで注意したいのが増設するメモリの種類です。メモリの“種類”といってもいくつかの項目に分かれますが、『iMac』に増設したい場合は
この4つの項目に注意する必要があります。
ちなみに、メモリの増設ができるのは27インチの『iMac』のみなので、21.5インチユーザは諦めましょう!
メモリにはノートパソコン向けの小さなサイズから企業で使うようなタワーパソコン向けの大きなサイズまであります。『iMac』本体はデスクトップに分類されますが、『iMac』に増設できるメモリはノートパソコン向けのサイズとなります。大きさにはちゃんと規格名がつけられていて、『iMac』に増設できるメモリサイズの規格名は“SO-DIMM”となります。
このメモリの周波数にも規格名がつけられています。『iMac』に適した周波数の規格名は“DDR3-1600”というものです。ここでは細かな説明は控えますが、“PC3-12800”という規格名でも全く問題ありません。
“SO-DIMM”かつ“DDR3-1600”のメモリであっても、更に“CL9”と“CL11”といった種類に分類されます。
このCLの数値が小さいほどパフォーマンスが高いのですが、“DDR3-1600”のメモリで“CL9”のものはとても高価です。また、世に出回っているメモリのほとんどは“CL11”なので、特に心配する必要はなかったり。
『iMac』では搭載されているすべてのメモリのCL値が同じでないと、パフォーマンスが低下する恐れがあります。ちなみに2012及び2013年モデルの『iMac』に標準搭載されているメモリは“CL11”です。
最後に、“デュアルチャネル(デュアルチャンネル)”についてです。
メモリ増設と聞くと「容量が大きければ良いんでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。多くのパソコンにはメモリスロットがいくつか用意されており、このスロットの数だけメモリを差し込んで増設することができます。ちなみに『iMac』のメモリスロット数は4つです。
ここでメモリスロット数が2つで、メモリの容量を 8GB にしたい場合の組み合わせを考えてみましょう。
スロット数を1つしか使わない場合は、8GBのメモリを1枚差し込むだけでメモリ容量を 8GB にできます。対してスロットを全部使う場合は、4GBのメモリを2枚差し込んでメモリ容量を 8GB にできます。
どちらもメモリ容量は 8GB ですが、パフォーマンスの観点からすると後者の方がベターです。メモリ1枚にすべての処理を任せるのではなく、複数のメモリに処理を分散させた方がパフォーマンスは向上します。
例の 4GBx2 のように2枚1組の場合は“デュアルチャネル”、2GBx4 のように4枚1組は“クアッドチャネル”といいますが、『iMac』では“デュアルチャネル”のみがサポートされています。
デュアルチャネルにしろクアッドチャネルにしろ、複数枚のメモリを1組で使う場合は、メモリの容量と規格を全く同じにしなければいけません。規格は先ほど述べたとおりなので問題ありませんが、メモリの容量には注意しましょう。
例えば 4GBx2 は容量が2つとも同じなのでデュアルチャネルとして駆動しますが、4GB+8GB の計 12GB の場合、容量が異なるのでデュアルチャネルになりません。結果としてパフォーマンスが悪くなります。
僕の『iMac late 2012』では初期で 8GB の容量が積まれており、4GBx2 のデュアルチャネルで2スロット使っていました。残りの2スロットを 2GB+4GB の計 6GB として使ってしまうと、デュアルチャネルとして駆動しなくなってしまいます。
ちょっと長くなってしまったので結論をまとめると、以下の表に書かれている文字が入ったメモリを買えば良いのです。
項目 | 入っていれば良い文字 |
---|---|
メモリのサイズ | SO-DIMM |
メモリの周波数 | DDR3-1600 or 1600MHz or PC3-12800 |
そして要は、同じメーカーの同じ規格、同じ容量のメモリを買っとけということです。
先述の通り、今回僕が購入したのは『Transcend JetRam PC3-12800(DDR3-1600) 8GB KIT(4GB×2)』です。
4GBが2枚入っているのでデュアルチャネルにできます。最初から入っている 8GB に加えて、今回 8GB を増設することで、合計 16GB のメモリを搭載することになります。
メモリ選びと購入が終わり、メモリが手に入ったら、次はいよいよ増設になります。
メモリに限ったことではありませんが、パソコンに関するパーツは複雑なものが多く、意図しない電気に弱いです。メモリで触ってはいけない部分は、先端の金色の部分です。特に冬場は静電気が発生しやすいので、冬場の増設作業は十分注意しましょう。
早速メモリ増設作業に取りかかりましょう!
まずは『iMac』の電源を切り、電源ケーブルを抜きます。次に作業のしやすいように、以下のどちらかのスタイルを選びましょう。
作業のしやすい状態になったら、次は『iMac』の電源ケーブル差し込み口に注目しましょう。よく見ると、差し込み口上部には小さなスイッチが用意されています。これが、メモリを増設するためのウラブタご開帳スイッチです。このスイッチを先端が比較的細いものを使い、若干強めに押します。
スイッチを押していくと、電源ケーブル差し込み口上部のウラブタが盛り上がるように開きます。写真のようにウラブタの半分が開いたら、あとは手でウラブタを取り外します。
先ほど取り外したウラブタの裏側には、メモリの取り付け方の簡易説明図が書かれています。
これを見て分かるように、まず最初にメモリ固定用のバーを外側へ広げます。
そして次にメモリを差し込み、最後に固定用のバーを内側へ戻します。簡単ですね!!!!
準備として、まずメモリの向きを確認しておきましょう。メモリはちょっと強めに差し込むので、誤ったメモリの向きで力を加えるとメモリが壊れてしまいます。メモリの向きの確認は大事です。
『iMac』に適した“SO-DIMM”という規格のメモリは、差し込まれる金属部分が短い部分、長い部分と2つに分かれています。写真では左側に短い部分、右側に長い部分になるようにメモリを置いていますが、左側がUSBポートがある側、右側が電源ボタンがある側になるように差し込むことになります。
メモリを挿せる状態にするため、メモリ固定用のバーのつまみ(灰色)を内側へつまむように力を入れ、力を離して外側へ広げます。この部分は文章の説明を読むよりも、実際に触った方が分かるでしょう。
バーを広げたとき、写真のようにメモリスロットが下がった状態になるはずです。
あとはメモリスロットに、先ほど確認したメモリの向きで、若干力を入れて差し込むだけです!
4つのスロットすべてを新しいメモリに変える場合は、デュアルチャネルによる組み合わせの位置に注意してください。上から数えて1段目、3段目が1つ目の組み合わせ、2段目、4段目が2つめの組み合わせとなります。
メモリを差し込んだら先ほどのバーを戻し、ウラブタをはめます。ウラブタの向きは特に関係なく、ウラブタを開けたときのボタンも使いません。
メモリの増設は完了しましたが、果たして本当にMacがメモリを認識しているか確かめる必要があります。
再び電源ケーブルを差し込み、Macを起動します。
起動後に、メニューバーのりんごマークからこのMacについて
を押し、表示されたウインドウ下部のより詳しい情報...
ボタンを押します。その後表示されたウインドウ上部のメモリ
を押し、増設したメモリ容量分も合わせた、合計容量が反映されているか確認します。
ここではただ単にメモリが認識されているかの簡易チェックにすぎないので、次にメモリテストを行います。メモリテストするための有名なアプリが『Rember』です。
『Rember』によるメモリテストは30分以上、場合によっては1時間以上かかります。正常な検査結果を表示させるため、メモリテスト中は操作しないようにしましょう。メモリチェック後に“Rember Test Results”と書かれた、検査結果が表示されます。上部に“All tets passed!”という文字が入っていれば、問題ありません。
必須ではありませんが、一応記載しておきます。Macでシステムの構成が変わった場合、PRAMやSMCと呼ばれるもののリセットがオススメされています。
まずPRAMのリセットですが、既にMacを起動している場合は再起動を、起動していない場合は普通に起動します。
次に「ジャーン!」という起動音が聞こえた直後にCommand + Option + P + Rの4つのキーを同時に押し続けます。押し続けると再起動がかかるので、起動音が聞こえたらキーを放します。
次にSMCのリセットについて。
Macが起動している場合は電源を切ります。電源コードを抜いた状態で15秒ほど待機し、次に電源コードを接続して5秒経過してから、再び起動します。
これだけです。
今までの半年間以上、8GB で生きてきましたが、作業をしているときのメモリの空き容量は、1GBを超えたことがありません。特にプログラミングとデザイン両方を一度に行うときは、メモリの空き容量が0.0MB(ストレージをメモリとして使用中)なんてことも…。
Windowsユーザにとっては「8GBとか、そんなに必要ないでしょ?」と思うかもしれませんが、MacはOSレベルでも外部アプリケーションレベルでもメモリを大量に消費します。そんな中でグラフィック作業をするとなると、8GB は結構つらいのです。
今回僕は新たに 8GB 増設し、合計 16GB になりましたが、もう快適すぎて笑っちゃいます。
まぁ全部ひっくるめるとメモリって素晴らしい!!!!
ついにiMacのメモリーを増量したのですね
快適そうで羨ましいです
ところでiMacって他のパソコンモニターに比べて視線が高くなると思いますが、
机とかに何か工夫などされているのでしょうか?
あと明日は発表会、私のお目当ては出そうに無い出すけど、期待してしまいます
ちょー快適です〜!
27インチだと特に目線が高くなりますね。
僕の場合はイスの高さをあげていますが、予算が許すのであればモニターアームなんかがオススメです。
明日の発表会、新型『Mac mini』に僕は期待していますね〜。
> 明日の発表会、新型『Mac mini』に僕は期待していますね〜。
出ますかね?
進化無しの値上げという最悪なパターンにだけはならない様になって欲しいですね
私は今年の6月に痛い目をみたのでそれだけが気がかりです
結局『Mac mini』でませんでしたね…(泣)
これで2013年モデルの『Mac mini』が登場しないことになりました。やはりというか、進化なしで『Mavericks』が搭載されているようです。
『Cintiq 13HD』のレビュー記事の後編、いつ書くんです?ww
でも、iMacの27インチは少し大きすぎる気がします。。。
21.5インチでも増設できればいいのですが。。。
普段小さいディスプレイを使っている僕にとって、21.5インチで十分なのです。
…いつか書きます!!
僕も以前は「27インチはでかすぎるだろ…」って思っていましたが、やっぱり慣れちゃうもんです。
今なんかもう「30インチほしいなぁ」なんて思ったり。
おめでとうございます〜!って、Twitter ですでに言いましたね (・∀・;)
PC の話が好きでも、あまり機械の内部をいじくらない自分にとってかなり勉強になりました。CL値っていうのは知りませんでしたね〜。まあ、換装したことがないので当たり前ですが・・・・(;゜0゜)
ありがとございます〜(歓喜)
CL値はかなりマニアックな知識?ですからね、でもあまり意識する必要はありませんっ。
『iMac』のメモリ増設は作業しやすい体勢さえ作ってしまえば簡単なので、機会があったらぜひ参考にしてください。
初コメントします。
いつも大変参考にさせていただいております。
メモリーも増設されたようで、よかったですね。
さて、小生は10年ほど前に購入したiMAC G5を現在使用しています。モトローラーのCPUを積んでいる機体です。ソフトウエアの面からも、さすがにそろそろ買い替えを余儀なくされてきております。だからといって10年も使用した愛機を処分するつもりもないのですが・・・
ただ10年も経ってしまうと、どのMacも大変秀逸でどれを購入したらよいのかとても迷っています。大変幼稚な質問である事は重々承知なのですが、ご意見をいただきたく書き込ませていただきました。因みにPCの持ち歩きはなく、自宅で使用するのがほとんどです。音楽ファイルや動画の編集などをしたりしたいと思っているのですが、今の愛機ではなかなか難しいのです。
快適に、長い期間愛用する事ができるMacを選びたいので、是非よろしくお願い致します。
どもども、初めまして!
やはり10年も経つと乗り換えは迷いますよね…。
だいちゃんさんの用途であれば、僕と同じ27インチ『iMac』がオススメです。
“動画編集”がどの程度の規模なのかにもよりますが、長く使うための“とても快適な環境”にするのであれば、『iMac』の最上位モデルを買っておけば問題ありません。
僕の用途では静止画しか扱わないので、CPUは下位モデル、グラフィック性能に関しては最上位モデルという構成の『iMac』にしました。
しかし動画編集となると、CPUの性能に影響するエンコード処理も必要となるでしょうから、CPUも上位モデルを選択しておくのがベターです。
内蔵性能の高さや作業環境の快適さから考えると、27インチを強くオススメしておきたいのですが、予算を押さえたいのであれば21.5インチでも大丈夫かと思います。
(ただ差額が数万円程度なので、そこを妥協するというのはちょっと…という感じです)
参考までに、オンラインストアで注文するときの構成を載せておきます。
その1:27インチ参考構成
その2:21.5インチ参考構成
ちなみに27インチでは最大32GBまでメモリを搭載させることができますが、21.5インチでは16GBまでしか搭載させることはできません。また本記事のように増設できるのは27インチとなっています。
メモリ増設は自分で行った方がお金がかからないので、27インチの参考構成画像では最低容量の8GBで、メモリを自分で増設できない21.5インチの参考構成画像は最大の16GBにしてあります。
なかなかコメント欄だけでオススメのモデルを教えるのは難しいため、いろいろと説明を省略していますので、当サイトや僕からの意見だけに限らず、いろいろな人に助言を求めるのが吉です!
追伸:
古くからのMacユーザなのでご存知かと思いますが、最新のMacには最新のOSが搭載されており、ダウングレードすることはできません。
今お使いのMacが『10.5 Leopard』ならまだしも、それ以前のOSとなると使い勝手がとても大きく変わるので注意してください。いずれにしろ、“慣れ”は必要になると思います。
また動画編集のアプリも最新のOSに対応したものを用意する必要があります。
大変丁寧なご説明をいただきありがとうございます。何分身の回りにMacユーザーがほとんどいない状況なので、ジャガアポーさんのように見識のある方のご意見をいただけると、大変嬉しいです。
27インチの最上位機種は、僕にとっても最有力だったのですがご意見をいただき踏ん切りがつきそうです。
予算との兼ね合いもあるので、どこまでカスタマイズできるかはわかりませんが、27インチのiMacでほぼ決定ですね(笑)
追伸に書かれていた、動画編集アプリでおすすめの物があれば教えていただけると嬉しいです。ありがとうございます。
追伸:
ちなみにご推奨のUSキーボードに挑戦してみたいと思っているのですが、通常のMacのキーボードでしたら問題ないでしょうか?
こんにちは。
僕は動画編集の分野にあまり触れたことがないので、残念ながらアドバイスできません(汗)
ただ先述したように最新のOSX『Mavericks』に対応したアプリでないといけないので注意してください。
またUS配列のキーボードに関してですが、こちらも多少の“慣れ”は必要となります。
オススメの設定は「ガチで便利!Mac歴100年の僕が最強だと思う、US配列キーボードの日本語入力環境設定」という記事で紹介しているのでご覧ください。
ご多忙中にも関わらず、またまた丁寧なご返信ありがとうございます。動画編集アプリの件、参考にさせていただきます。助かります。USキーボードは先述されたの記事を元に設定するつもりでおります。購入したら、そのときまたご報告致します。
ありがとうございます。
ついに届きました。
27インチのiMac。色々と悩んだ結果、CPUとGPUを載せ替えてハイエンドモデルにしました。もちろん、FD付きです。快適すぎて困ってます。使いこなせるようにお勉強していかねば・・・
なにはともあれ、大変参考になりました。ありがとうございます。
お、おめでとうございます!
FusionDrive(SSD)の速度になれてしまうと、もうHDDには戻れなくなりますからねぇ…。
最初は「27インチでけぇ!」って思うかもしれませんが、慣れてくると「このくらいがちょうど良い」レベルになると思うので、末永く使ってあげましょう(笑)