2015年初夏、販売されている34インチモニタはどれが良いのか
15ウルトラワイド液晶ディスプレイを買おうと思ったので、販売されているモノをまとめてみました。
ウルトラワイド液晶ディスプレイを買おうと思ったので、販売されているモノをまとめてみました。
3月にご報告した通り、僕はこの春に引っ越しました。レビュー記事用の撮影ルームが欲しかったこともあり、以前よりもかなり大きい部屋をチョイス。
引っ越しと共に、すべての家具・家電を買い直し、生活環境をガラリと変えました。
昨年の春に購入した『MacBook Pro』は手元に残したままですが、以前使っていた液晶ディスプレイを手放した今、パソコン周りの環境が全く整っていない状態です。
そこで、このGW中に、パソコン周りの環境を整えようと思ったわけです!!
現在、最も普及している液晶ディスプレイは、16:9の比率であるフルHD画素(1920x1080)を採用したディスプレイ。それに対して34インチの“ウルトラワイド液晶ディスプレイ”と呼ばれるモノは、21:9の比率であるウルトラワイドQHD画素(3440x1440)を採用したディスプレイです。
この比率や画素数から分かるように、かなり横長のディスプレイです。「フルHDのディスプレイを横に2枚並べて使えば良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、ディスプレイを複数枚並べると気になるのが、ディスプレイ間のベゼル(フチ)です。
『34UM95-P』はフルHD2枚分の横幅を持つ解像度でありながらも、1枚のディスプレイで完結しているため、ケーブル周りが乱雑にならず、先述したディスプレイのベゼルも気にする必要はありません。
僕はWeb開発を本業としていますが、Webデザイン・プログラミング、どちらを作業するときも34インチの液晶ディスプレイはとてつもなく便利なのです。
今回購入するディスプレイは、34インチのウルトラワイド液晶ディスプレイと決めています。しかし、2014年から登場し始めたウルトラワイド液晶ディスプレイは、現在、いくつかの製品が出回っています。
そこで今回は、現在流通している34インチウルトラワイド液晶ディスプレイをまとめてみました。
2014年4月に発売された、LGによる『LG 34UM95-P』。
実は、2014年末に公開した「【2014年】今年「買って良かった…!」な製品を10個にまとめてみました」のランキングで、2位にランクインしています。
2014年の7月に『34UM95-P』を購入し、34インチのディスプレイデビューを果たしていました。だからこそ、今回購入するディスプレイは「34インチじゃなきゃ嫌だ!」という強い意志があります。
半年近く『34UM95-P』を使い続けてきましたが、不満はほとんどありません。このディスプレイの特徴は以下の通りです。
僕はWebデザインを仕事にしているため、まず第一条件として、出力される色が正しい色でなければいけません。『34UM95-P』はsRGBを99%カバーしていますし、ハードウェアキャリブレーションにも対応しています。
Webデザインでは必要ありませんが、DisplayPort接続時には10億色の表示にも対応しています。
搭載ポートも豊富で、HDMIやDisplayPortだけでなく、Thunderboltポートも搭載されています。『MacBook Air』や『iMac』は、多くのディスプレイで搭載されているHDMI・DisplayPortに対応しておらず、Thunderboltポートが用意されています。Macユーザにとって、ディスプレイ側がThunderboltに対応しているとは、嬉しい限りですね。
更に特筆すべき点は、Thunderboltポートが2つ搭載されているところでしょうか。Thunderboltは“デイジーチェーン”に対応しているため、Thunderboltデバイスを『34UM95-P』経由でMacと接続することが可能です。
『34UM95-P』にはUSB3.0のポートが2つ(1つはType-Bのアップストリーム)、USB2.0のポートが2つ搭載されており、こちらも有線キーボードやマウスを『34UM95-P』経由でMacと接続できます。
このディスプレイの欠点は、簡単にディスプレイアームに接続できない点、LGのロゴが目立つ点の2点でしょうか。LGのロゴに関しては仕方ないとしますが、ディスプレイアームに接続するためには、専用のVESAブラケットが必要になります。
『34UM95-P』専用のVESAブラケットはLGへ問い合わせなければ入手できないため、少し面倒くさく感じますね。ただ、ブラケット自体は無償で提供してもらえるようです。
前述したThunderboltやUSBポートをうまく使えば、パソコン周りの周辺機器をすべて『34UM95-P』に接続することによって、机上のケーブルをスッキリさせることができそう。
個人的にはもう1度購入しても良いくらい満足度の高い製品なのですが、同じものを購入しても面白くないため、今回はスルーします。
ちなみに Amazon.co.jp では、 11万円 程度で販売されています。
34インチのウルトラワイド液晶ディスプレイは、10万円を超える金額が相場となっているため、妥当な値段といったところでしょうか。
先ほどの『34UM95-P』の後継機種とも言える『34UC97-S』。2014年10月末に発売されました。
『34UC97-S』の特徴は、以下の通り。
このディスプレイの最大の特徴は、世界で初めて採用したとされる“曲面型ディスプレイ”であるところ。曲面型ディスプレイは液晶部分が少し湾曲しているため、ディスプレイ両端が見やすくなるという利点があります。特に『34UM97-S』のような横長ディスプレイなら、より恩恵を受けられるでしょう。
基本的な性能は『34UM95-P』を引き継いでいますが、USB2.0のポートは廃止され、USB3.0のポートが3つ(1つはType-Bのアップストリーム)搭載されています。Thunderboltポートは従来通り2つ搭載されているため、デイジーチェーンも可能です。
ディスプレイ背面はシャンパンゴールドカラー仕様となっており、なかなかの高級感があります。今回ご紹介する34インチのディスプレイの中で、最もデザイン性のある製品ではないでしょうか。
デメリットも『34UM95-P』からそのまま引き継いでおり、ディスプレイアームを使う際は、専用のVESAブラケットを問い合わせて入手する必要があります。
ちなみに Amazon.co.jp では、 10万円 程度で販売されています。
『34UM95-P』の後継機種でもあるのに、『34UM95-P』の方が高く販売されているみたいですね…。
2015年4月上旬に発売された『34UC87M-B』。
デザインは以前の『34UC97-S』と大幅に変わっているものの、基本的な機能を引き継ぎ、そこにプラスαした製品なので“後継機種”と言っても良いかもしれません。
『34UC87M-B』の特徴は以下の通り。
曲面型ディスプレイや表示色域、入出力端子類は『34UC97-S』とほぼ同じ。付属スタンドに昇降機能が搭載されたため、ディスプレイ自体の高さを簡単に調整できるようになっているほか、市販のVESAマウンタに対応しているため、ディスプレイアームに接続しやすくなりました。
昇降機能搭載もあってか、付属スタンドがかなりビジネスっぽい外観になったので、デザイン重視の僕にとっては選択肢から外れます。
Amazon.co.jp では、12万円 程度で販売されています。
2014年12月に発売されたDellの『U3415W』。
34インチのウルトラワイド液晶ディスプレイは、ほとんどLG製品ばかりであふれていましたが、大手のDellからも登場することになりました。
『U3415W』の特徴は以下の通り。
LG製のディスプレイと主に異なる部分は、スタンドの左右傾き機能とUSB3.0ポートを6つ(2つはアップストリーム)搭載している点くらいです。
高さ調整が可能なスタンドを同梱している『34UC87M-B』と比べ、スタイリッシュなデザインになっているため、機能性とデザイン両方を求めている人にとっては良い選択肢かもしれません。
Dellのサポートには定評があり、『U3415W』でもその恩恵は受けられます。1ドットでもドット欠けがあった場合、新しい製品と交換できるみたいなので、ドット欠けを許せない人にとっても良い選択肢でしょう。
Amazon.co.jp では、10万円 程度で販売されています。
曲面型ディスプレイ、VESA100に対応、高さ調整も可能と高機能な割に他よりも安く販売されているので、(Amazonだけを見れば)コストパフォーマンスに優れている製品です。
国内で販売されている34インチ&3440x1440の液晶ディスプレイは、以上の4つ。
それぞれの性能を比較し、表としてまとめてみました。
項目 | 34UM95-P | 34UC97-S | 34UC87M-B | U3415W |
---|---|---|---|---|
メーカー | LG | Dell | ||
画素ピッチ | 0.2325mm | |||
最大表示色 | 約10億7,000万色 | |||
視野角 | 178度(水平・垂直) | 172度(水平)178度(垂直) | ||
輝度 | 320cd/m | 300cd/m | ||
最大コントラスト | 500万:1 | 100万:1 | 200万:1 | |
標準コントラスト | 1,000:1 | |||
応答速度 | 5ms(GTG) | |||
HDMI | 2基 | 2基(ver1.4) | 2基 | 1基(ver2.0) |
Thunderbolt | 2基 | - | ||
DisplayPort | 1基 | |||
Mini DisplayPort | - | 1基 | ||
USB | 3.0x2 / 2.0x2 | 3.0x3 | 3.0x6 | |
ヘッドホン端子 | 1基 | |||
スピーカー | 7W+7W | 9W+9W | ||
通常消費電力 | 80W | 55W |
LG製ディスプレイよりも、若干ながらDellの『U3415W』の方が視野角が狭いようです。
LG・Dell、どちらも34インチ液晶ディスプレイの内蔵スピーカーは高音質だと謳っていますが、『U3415W』の方が出力ワット数は大きい模様。
消費電力に関しては『U3415W』の方が圧倒的に小さく、エコと言えます。
これらの値は、あくまで公式サイトから引用したものであり公称値なため、実際に使用すると多少の差異はあるかもしれません。
各製品を比較した結果、Macユーザの僕にとっては『34UC97-S』が一番しっくりくる製品だと思いました。
正直なところ、どの製品を選んでも大きな違いはないと思います。“大きな違いがないのであれば、細かなところをこだわって選択すべきである”という結論に至りました。
まず、Thunderboltが搭載されていない『U3415W』は選択肢から外しました。『U3415W』はThunderboltと互換性のあるMini DisplayPortを搭載していますが、20Gbpsという超高速転送速度を持ちつつもデイジーチェーン接続可能なThunderboltの方が、僕のニーズに必要不可欠です。
Dellの製品を外すとなると、残るはLGの製品。
『34UC87M-B』は高さ調整可能なスタンドが同梱されているものの、ビジネス向けモデルということもあ、デザインに満足できません。のちのちディスプレイアームを使うことを考えれば、付属スタンドの高さ調整は不要になると思うので、『34UC87M-B』も選択肢から外しました。
『34UM95-P』は今年の春まで所持していたので、結局のところ『34UC97-S』が最終的な購入候補として残りました。
良くも悪くも『34UM95-P』を引き継いでいるため、メリット・デメリット共に理解しているつもりですし、曲面型ディスプレイという点にも惹かれます。
というわけで、『34UC97-S』を買いまーす!
ワイドディスプレイはいいですねー。
LG製のが発表されてから気になっていたのですが、グリザイアがアニメ化してからはますます気になってしまいます。にしても国内メーカーはなんで作ってくれないんでしょ。もしかしてまだ収益率が低いのでしょうか……?
三菱も撤退してしまいましたし、国内メーカーはもう期待しないほうが…。
僕はLGの21.5インチ液晶を使っていますが予算をケチったためにTN液晶なんです(泣)
次に買うときはRGBカバー率も確認して買いたいですねー
IPS液晶は綺麗で発色が良いのでオススメですよー!
ただ、応答速度が遅いのでゲームには向かないとされていますが…。
ロゴを後ろだけにしてください……!
フロントが一番目に入る部分ですから、そこにロゴを入れないといけないのでしょうねぇ…。
34UC97-Sすごくカッコイイです!
せめてロゴの赤いのやめてほしいですけど…
買った他の家具も紹介してくれるといっていましたよね?楽しみにしています(๑ᴖ◡ᴖ๑)
せめてロゴ(シンボルマークとテキスト)を単色にしてほしかったですね〜。
LG製のディスプレイはデザインに凝っていて好きです。
家具の紹介…
> Dellのサポートには定評があり
Dellってドット欠けとかでも交換対応してくれるけど
交換品は新中古品(メーカー再生品)じゃないの?
交換品が更に悪化した物でも最初以降は対応しないって神対応()だったはずだが
あらら、そうなんですか…。
ドット欠けで交換してくれる対応はすごく良いものだと思ったのですが、悪化したものが来たら困りますね。
画面が広すぎるんでゲームとかしたら横に伸びて変な感じになっちゃいそうですね・・・
LG製のウルトラワイドディスプレイは、16:9や4:3の解像度に変更できるので、横に伸びることを防ぐことができますよ〜。
また、一部のゲームはウルトラワイドディスプレイに対応しているので、それらのゲームをプレイすると迫力アリです!
https://youtu.be/5YhZ2C1H9XE
DELL製ディスプレイはフリッカーフリーじゃないでしょう。
論外ですね
おぉ…そういえばそうですね…今気付きました。
LGにしてよかったかも…ホッ。
LCは発色が悪いので買いません。
論外です。