【レビュー】薄型ノートPCが流行る今こそ!急速充電&USB3.0対応のUSBハブ『Inateck HB7003』
14急速充電対応かつUSB3.0を7ポート備えた『Inateck HB7003』をレビューしてみます。
急速充電対応かつUSB3.0を7ポート備えた『Inateck HB7003』をレビューしてみます。
今回ご紹介する『Inateck HB7003』は、ドイツのデジタル製品販売会社“Inateck”によるUSBハブです。
『HB7003』の特徴は以下の通り。
『HB7003』は、7つのUSB3.0ポートを備えており、また最大1.5Aの急速充電にも対応しています。データ転送のためのハブとして使えるだけでなく、iPadなどのガジェットを充電するためのハブとしても使えます。
『HB7003』のパッケージはシンプル。早速、開封していきましょう。
『HB7003』の付属品は以下の通り。
付属しているUSB3.0のケーブルは、あくまで『HB7003』本体とパソコンを接続するケーブルです。安価なUSB3.0のハブは、コスト削減のためにUSBケーブルが付属されていない場合があるため、USBケーブルの付属は嬉しいところ。
電源アダプタは、急速充電を実現するための補助電源です。
多くのUSBハブは“USBバスパワー”と呼ばれる、USB経由で電力を供給する機能に対応しています。USBバスパワー対応の『HB7003』は、iPhoneのような小型端末であれば電源アダプタを使用せずに充電することも可能です。しかし、iPadのような中型端末の充電や急速充電を行う場合、USBバスパワーが供給する電力では充電できないため、今回付属している電源アダプタを使用する必要があります。
『HB7003』のボディカラーは、ブラック。
シンプルな長方形に複数のラインが入っているため、Windows機のみに合いそうなデザインかと思いきや、意外にもMacとも合うデザインです。
「ものすごく美しいデザイン」というわけではありませんが、オフィス用品にも合う“万能な”デザインだと思います。
先述した通り、ポートは全部で7つ。ポート内部は、USB3.0であることが分かる青色塗装が施されています。
背面には電源スイッチ、電源アダプタケーブル差込口、パソコン接続用USB-Bポートが備わっています。
電源スイッチがあることから分かるように、パソコンとUSBデバイスを『HB7003』経由で接続しても、電源スイッチをオンにしなければ通信できません。
正直、電源スイッチを毎回オンにする作業が面倒くさく感じることがあり、「電源スイッチは本当に必要なのか」と感じます。安全への配慮なのでしょうか。
ちなみに、電源スイッチはトグル式の押し込みスイッチです。しっかりと押しこむので、すぐに壊れることはなさそう。
『HB7003』の底面には、4つのラバーソールが備えられています。
安価な製品のソールは、まったく滑り止めの効果がないことがありますが、『HB7003』のソールは滑り止め効果が十分に見られました。
『HB7003』とパソコンを接続するUSBケーブルも、USB3.0に対応していることがわかります。
もし『HB7003』を用いて急速充電をする場合、『HB7003』とパソコン本体をUSBケーブルで接続するだけでなく、『HB7003』とコンセントを電源ケーブルで接続する必要があります。
2つのケーブルを『HB7003』と接続すると、机の上がゴチャゴチャしている印象を受けます。ケーブルが増えると印象が変わるのは当たり前のことですが、せっかくシンプルなデザインに設計されているのに、なんだかもったいなく感じました。
机の上のものを減らしたい人は、このケーブルの取り回しを考える必要があります。
また、電源アダプタ自体のサイズが大きく、コンセント(または電源タップ)の差込口を2つ分を潰してしまうかもしれません。差込口を余分に潰したくない人は、差込口の間隔の広い電源タップが必要になりそうです。
理論上では、ハブを経由すれば経由するほど、データの転送速度は落ちていきます。
僕は数年前に、USB3.0のハブをいくつか購入したことがありますが、あまりにも転送速度が遅く、USB3.0としては使いものにならないハブばかりが溢れていた記憶があります。
そんな良いイメージのないUSB3.0対応のUSBハブ。
今回の『HB7003』も同じUSB3.0対応のハブではありますが、転送速度はどの程度落ちるのか測定してみましょう。
せっかくのUSB3.0なので、データの高速通信を活かせる外付けSSD『Freecom Mg』を『HB7003』に接続してみます。『HB7003』の接続先は、15インチの『MacBook Pro late 2013』です。
上の画像は、外付けSSD『Mg』をMacBookに直接接続した場合の通信速度を表したものです。
書き込み速度は 178.5MB/s 、読み込み速度は 411.2MB/s でした。
上の画像は、外付けSSD『Mg』を『HB7003』に接続し、『HB7003』とMacBookを接続した場合の通信速度を表したものです。
書き込み速度は 191.0MB/s 、読み込み速度は 405.7MB/s でした。
『Mg』をMacBookと直接接続したときよりも『HB7003』経由で接続したときの方が、書き込み速度が速いという結果になりました。しかし、差は 10MB/s 程度であるため、誤差と見て良いでしょう。
読み込み速度に関しても、同様に、誤差と見られます。
結局のところ、外付けSSD1台では、直接接続した場合と『HB7003』を接続した場合とでの転送速度の違いは見られませんでした。僕が数年前に得た「USB3.0のハブは、まともなモノがない」という悪印象は消えました。
もちろん、大量のUSBデバイスを一度に接続し通信するとなると、転送速度は遅くなるかと思います。しかし“ハブを介したから通信が遅い”ということは見られないので、転送速度の面では十分実用できる製品です。
『HB7003』にデバイスを接続すると、青色のLEDランプが点灯します。面白いところが、“データ通信を行うデバイスのみLEDランプが点灯する”ところで、USB扇風機などといったデータ通信を行わないデバイスを接続してもLEDランプは点灯しません。
また、データ通信可能なデバイスを接続し、データを通信するとLEDランプが点滅します。USBメモリなどを引き抜くとき、データ通信中に引き抜いてしまうこともなくなるため、LEDランプによる状態表示は地味に便利な機能です。
『HB7003』の良い点をまとめてみます。
7ポートものポート数を持つUSB3.0に対応したUSBハブは、あまり売られておらず、そういった意味でも『HB7003』に価値はあると思います。また、急速充電にも対応しているため、普段からスマートフォンの充電時間に悩んでいる人にとってはベターな製品でしょう。
本文では記述しませんでしたが、『HB7003』は丈夫で軽量なABSエンジニアリングプラスチックが材料として使われています。若干チープに見えるものの、多少の衝撃を加えても壊れることのない耐久性を持っていると考えられます。
さらに、過電圧保護機能が備わっており、通常使用の上では発火することはありません。単に急速充電ができるというだけでなく、安全にも考慮されていることが分かります。
以上に対し、『HB7003』のイマイチな点をまとめてみます。
USBハブとしての機能しか持たないならばまだしも、急速充電にも対応した『HB7003』は、電源ケーブルが厄介な存在です。USBケーブルに加え、電源ケーブルが『HB7003』から伸びる形になるため、スッキリと見せたいのであればケーブルの取り回しを考える必要があります。
電源アダプタが異様に大きい点は、なかなか痛い点です。本文にも記述したように、電源タップやコンセント差込口を2つ潰してしまう場合があります。
総評としては“据え置きのUSBハブとして考えれば良い製品”といったところでしょうか。
『HB7003』本体は軽量かつ丈夫で、サイズも大きくないため、持ち運びにも適しているでしょう。しかし、ケーブルの取り回しの面倒臭さや電源アダプタの大きさを考えると、いつでもどこでも持ち運んで使うUSBハブとしては“ベスト”ではないかと思います。
ただし、「持ち運ぶときは急速充電を使わないから、電源アダプタは置いていく」といった限定的な使い方をするのであれば、モバイル用途としても十分アリでしょう。
自宅に設置している据え置き型のデスクトップパソコンを使っている人にとっては、高性能で便利なデバイスだと思います。
また、最近の薄型ノートパソコンはモバイルファーストの方針から、搭載させるUSBポート数を減らす傾向にあります。そういった拡張性のないパソコンを家に持って帰り、拡張性を向上させる目的で使ってみるのも便利な使い方の1つでしょう。
『HB7003』は Amazon.co.jp にて 4,600円 程度で販売されています。
単なるUSBとして考えると高価な製品ではありますが、“普段からパソコンでスマートフォンを充電する”、“接続したいUSB3.0対応機器がたくさんある”といった人にとっては、便利な製品だと思います。
すごく参考になりました!
私も最近USBハブを購入したのですが、ポートが4つしかないので、こんなたくさんポートがあるハブほしいですw
充電用においておきたいですね。
こんばんは〜。
僕は仕事でもプライベートでもUSBポートを必要としない作業ばかりを行っていますが、使う人にとっては使うモノですからね〜。
USB3.0でなければ、たくさんポートが搭載されたUSBハブが安価で売っていますが、USB3.0対応となると高価になってしまいますね…。
ちょうどUSBハブの購入を検討していた僕にはタイムリーな記事でした。
丁寧なレビューでとても参考になりました。ありがとうございます。
真のリバーシブルケーブルとは面白そうですね。今のままでも不便は感じていませんが、地味に便利そうなので是非実用化されて欲しいです。
どうでもいいですが、USBポートってすぐに足りなくなりがちですよね・・・
お役に立てて光栄です!
USBはUSB3.1でかなり汎用性が向上された接続規格になりましたからね…そのうちiPhoneにも標準搭載されるヨカン。
ちなみにですが、USBは理論上、127台まで拡張して使用することができるのですヨ〜。
写真の背景が「Moxbit」ですね。
かっこいいです!
なぜ…気づいた…ッ!
画像の奥のロゴいいですね!
USBハブよりも印象に残りそうw
いやー、オリジナリティを求めることは良いことですね(ホクホク
もう少し明るく撮影できたらな…と思っております。
USBハブですか・・・。
僕はUSBを殆ど使わないので内蔵ので十分なのですが
USB3.0が7ポートというのも外付けではあまりみないタイプですね。
急速充電にも対応しているということでなかなかいいと思います
「自作パソコンを持っている人にピッタリの製品かな〜」なんて思っています!
mac歴1年の新参ですがググって辿り着きました。何よりサイトデザインと読みやすさがすげーです。こんなサイト僕もつくりたいな。
わははー!
全く本編と関係ありませんが写真スタジオの背景が素晴らしいですね!
わざわざブログ用に家の中に撮影スタジオを作成したってことですよね…!コンテンツにかける思いが感動です!
撮影スタジオってほどでもないですが、少し投資しました〜。
あとは写真の質をあげるだけ…ッ!