【レビュー】歴代iPadの中で、最も“使える”場面が多い『iPad mini 4』
39『iPad mini 4』を購入してから3週間経過したので、レビューしてみます。
『iPad mini 4』を購入してから3週間経過したので、レビューしてみます。
今回ご紹介する『iPad mini 4』は、Appleによるタブレット端末“iPad mini”シリーズの最新機種です。
“iPad”ブランドは2010年に登場し、タブレット端末の代表的な存在となりました。“iPad mini”シリーズは2012年に登場し、従来の 9.7インチ という画面サイズよりも小型な 7.9インチ の画面サイズを採用しています。
『iPad mini 4』は、去年2015年の秋に発表されましたが、僕は2月下旬に購入しました。Apple信者である僕は、今まで様々なiPadに触れてきましたが、“iPad mini”に関しては初代『iPad mini』しか常用していませんでした。 9.7インチ の“iPad Air”シリーズの方が総合的に使いやすかったからです。
今まで購入したことがあるiPadは、以下の通りです(リンク先はレビュー記事)。
なぜ『iPad mini 4』を購入したかというと、単に“小さいタブレット端末が欲しかったから”という理由だけではありません。主な理由は、以下の通りです。
僕はWebエンジニアでもあるので、何らかのフレームワークやライブラリを使っていると、どのメソッドが利用できるか気になるときがあります。そんなとき、小型のタブレット端末でリファレンスページを開いておけば、作業効率アップ間違いなしです!
それでは早速、『iPad mini 4』を開封していきましょう。
今回購入したモデルは、16GBのシルバーモデルです。僕はiPadでゲームや写真撮影をすることがないので、最小容量でも十分です。
『iPad mini 4』には 16GB / 64GB / 128GB の3つのモデルが用意されているので、ガシガシ使う人は 128GB モデルを選んでおく良いでしょう。
パッケージデザインは、『iPad mini 3』より本体側面のみの写真が使われるようになりました。なお、『iPad mini 2』から『iPad mini 3』にかけては、薄型化も軽量化もされていません…。
『iPad mini 4』では従来よりも軽量化されています。この点については、後述します。
パカリ。
フタを開けると本体が目に入ってくる設計は、Apple製品ならではです。
『iPad mini 4』の本体は、半透明のフィルムで覆われています。
数年前まではピカピカした光沢のフィルムが採用されていましたが、2015年春に発売された『Apple Watch』から、ぼかし加工のフィルムを採用するApple製品が増えてきました。
今回の『iPad mini 4』もぼかしたフィルムが使われています。
『iPad mini 4』本体を取り出すと、その下には説明書類が入った紙の箱と、電源アダプタが入っています。この仕様は、初代iPadからずっと採用されてきています。
説明書類が入った紙の箱を持ち上げると、さらにその下にはLightningケーブルが同梱されていました。
『iPad mini 4』の付属品は、以下の通りです。
“説明書”といっても、入っているのは非常に簡易的なクイックスタートガイドです。
Apple製品にはキッチリした説明書が入っておらず、詳細な説明はAppleの公式サイトを見てもらうようになっています。その点も健在ですね。
電源アダプタは 10W のものが同梱されていました。
初代『iPad mini』は、iPhoneと同じ 5W の小型な電源アダプタで、充電に非常に時間がかかっていました。この不評を受けてか、バッテリー容量が増加したからか、『iPad mini 2』からは 10W の電源アダプタが採用されるようになりました。
手元には『iPad mini 3』がありませんが、『iPad mini 4』で変更された点をザッと見てみましょう。
初代『iPad mini』から『iPad mini 3』までは、薄さや軽さに大きな変更はありませんでした。僕は初代『iPad mini』を愛用していましたが、軽さや薄さに関しては特に不満がなかったので、軽量化・薄型化に関してはAppleも重視していなかったのでしょう。
今回の『iPad mini 4』では、軽量化・薄型化が施されています。
項目 | iPad mini 3 | iPad mini 4 |
---|---|---|
重量 | 331g | 299g |
厚さ | 7.5mm | 6.1mm |
iPhone・iPadの中で 6.1mm という薄さは『iPad Air 2』の他に存在しないため、『iPad mini 4』は、これらの製品の中で最も薄い製品となります。
『iPad mini 4』の背面カメラは、従来の500万画素から800万画素へグレードアップされました。『iPhone 6』と同じ画素数となります。
また、連写撮影可能なバーストモードが利用できるようになりました。
iPadにおいて、処理性能に大きく関わる部分がプロセッサです。
今までの『iPad mini』に搭載されていたプロセッサは、同年に販売されるiPhoneや9.7インチのiPadに搭載されるプロセッサよりも低速な、いわゆる“廉価版”のプロセッサが搭載されていました。そのため、“小型だけど貧弱”といったイメージを抱いていた人も多いかと思います。
今回の『iPad mini 4』では、『iPhone 6』と同じ『A8』と呼ばれるプロセッサが内蔵されています。つまり、今までの“廉価版のプロセッサを搭載する”という方針が廃止されたわけです。
パフォーマンスの実測値としては、『iPhone 6』以上『iPad Air 2』未満、という結果がでています。
あとはスピーカーグリル(スピーカーの穴)が『iPhone 6』や『iPad Air 2』のような1列のデザインに変更されたり、Bluetooth 4.2に対応したりと、色々良くなっています。
『iPad mini 4』の利点でもあり、時には欠点となる最大の特徴が、7.9インチ というサイズでしょう。薄さに関しては、どのiPadも大差ありませんし、重さに関しても13インチの『iPad Pro』を除けば不満を抱く人は少ないはずです。
さて、『iPad mini 4』がどのくらいのサイズなのかを、手元のiPadと比較してみましょう。
僕のように手が小さい人にとって最大のメリットは“片手でつかめる”こと。ガッシリと本体を手でつかむことで、落とす危険性も減り、また不要な指紋が付着することもありません。
『iPad mini 4』は 6.1mm まで薄型化されたので、他のApple製品と比較してみます。
13インチの『iPad Pro』の厚さは 6.9mm ですが、比較してもわずかに厚いくらい。これが大きなデメリットになることはないでしょう。
僕が愛用している『iPhone 5s』と比較してみると、こちらも若干厚いくらい。
『iPad mini 4』に限らず、iPhoneやiPadが薄型化されることによるメリットはあまりありません。『iPad mini 3』から『iPad mini 4』に乗り換えるとすれば、重量に注目するべきです。
『iPad mini 4』の良い点は、以下の通り。
『iPad mini 4』の最大のメリットは、本文で述べた通りです。1つ特筆すれば、“表示領域は 9.7インチ のiPadと同じである”というところでしょうか。
小型の端末となると、表示領域となる解像度が小さくなるため、一度に得られる情報量が少なくなってしまいます。しかし、『iPad mini 4』は『iPad Air 2』などの 9.7インチ iPadと同じ解像度を持っているため、一度に表示できる情報量はまったく同じです。その反面、ボタンや文字サイズが通常よりも小さく表示されてしまうため、視力が弱かったり老眼持ちの人には向かないでしょう。
『iPad mini 4』の液晶は驚くほどキレイです。sRGBカバー率は 101% で、一般的で安価なディスプレイよりも多くの色を表示することが可能です。また“フルラミネーションディスプレイ”と呼ばれる、光の反射率を大きく抑える構造を採用しているため、光が反射しやすい屋内や屋外でも可視性が落ちることはありません。
対して、『iPad mini 4』の不満点は以下の通りです。
色々考えてみましたが、不満点はほぼありません。唯一挙げれば、その価格設定です。
もともとの初代『iPad mini』は 28,800円 という低価格設定でした。しかし、スペック向上と円安に伴い、“iPad mini”シリーズは高価格化されてきています。現在『iPad mini 4』の最低価格は 42,800円(税抜き)です。
パッケージ構造、本体の質感やデザインから“プレミアム感”を十分に感じられる製品ではありますが、「もうちょっと安くなればなあ」と思います。
冒頭の通り、僕は様々なiPadを購入してきました。また、今現在も手元に様々なiPadがあります。去年の年末には10万円を超える『iPad Pro』を購入しましたが、今では『iPad mini 4』しか使っていません。それだけ『iPad mini 4』は使いやすいタブレット端末です。
ライトユーザにとっては、電子書籍やネットサーフィン端末として使えるでしょう。主婦にとっては、台所でレシピを見るための端末として使えるでしょう。エンジニアにとっては、リファレンスブックを見るための端末として使えるでしょう。
この小ささは本当に様々な場面で使えるサイズであり、また高い処理性能を持っているため、“完成されたタブレット端末である”と思います。
とはいえ、視力が悪かったり老眼を持っている人にとっては、文字やボタンが小さくて見づらいかもしれないので、購入する際は店頭でしっかりと触れておきましょう。
『iPad mini 4』の16GB シルバーモデルは、Amazon.co.jp にて 43,800円 で販売されています。
レビューお疲れ様です
ルー大柴みたいたところは笑いました
これからもレビュー頑張って下さい
ありがとうございます!!これからも頑張りますYOOOO!
iPadのAirとminiでバッテリーの減り方は変わらないのかな。大きいほうしか使ったことないから知りたい。
ゲゲ…、iPadに関してはライトユーザなので、バッテリー持ちまで測定していないのです…。
ただ体感的には『iPad Air 2』と同じくらいのバッテリーの持ちだと思います。
初コメです!いつも楽しく記事読ませてもらっています!
てっきりiPadPro9.7インチかiPhoneSEのレビュー記事かと思っていたら、
こんにちは!
かと思っていたら…!?アアーーーーーーーーッ!
え? iPhone SE ぢゃなくて?
それに、iPad mini 4 って、レビューラッシュ(笑)共々月光蝶されたんじゃ無かったっけ?
http://www.moxbit.com/2015/11/review-rush-the-end.html
月光蝶?
RAMも2GBあって歴代の中でも本当に完成度の高いiPadminiですね
サイズとスペックに不満がないので同じくかなり使用頻度の高いタブレットになってます
ジョブズは否定してましたが個人的にはやはりこのサイズのタブレットが一番好きです
これより大きいならWindowsタブレットの方が個人的には捗ります
Surface pro4とiPad mini4で死角がないような気分で現在は運用してますので(´・ω・`)
そうなんですよ〜!
正直、これ以上大きなタブレット使うくらいなら、PC使います!でも『iPad Pro』は『iPad Pro』で、お絵かきツールとして良い…。
レビューお疲れ様でした。
iPad mini4良いですよね。
自分も昨年末にiPhone6sの機種変と併せて購入しました。
iPad Airも持ってますが今は miniしか使ってませんw
TouchIDも6s程ではないけど反応早いし。
これでApple pencil使えたら最高なんですけどね〜
そのうちiPad Pro mini(7.9かな?)も出るのかな〜?
次はもちろんiPhoneSEですよねw
ありがとうございます!
『iPad mini』のサイズのiPadで『Apple Pencil』を使えるようにするかどうか…。昔のAppleならば、「『iPad mini』のサイズは、ペンを使うのに適したサイズではない」という理由を付けると思うので、まずあり得ないと思います。…が、今のAppleなら可能性はありますね…!
『iPhone SE』…。はう。
こんにちは、初めまして。
いつも更新を今か今かと待ち続けています(笑)
iPhoneSEの記事だろうなぁと思っていたらiPadだったので、ファ!?っとなりましたw
私はアポーさんと逆です(≧∀≦)
今ではiPadAir2ばかり使っています!
基本、デスクでしか使わない点と、メインが動画の閲覧だからかなぁと思います!
更新楽しみにしてます!
できれば、iPadPro9.7インチを!!
こんにちは!
実はもっと前に投稿するつもりの記事だったのですが、『iPhone SE』と『iPad Pro 9.7インチ』が発表・発売された後に公開したという…。
動画の閲覧だと、迫力の点で『iPad Air 2 』くらいの大きさがちょうど良いですよね!
『iPad Pro 9.7インチ』…。はう。
物欲を消費したかったに笑いました!
私も現在はiPad mini4で、iPad Airからの買い替えでした。使用頻度は上がりましたね!
あふれ出る物欲ッ…!『iPad mini 4』は本当に満足できる製品ですよね〜。
やっぱり買ってましたか
ということはもちろんiphone seも買ってるんですよね
レビュー待ってます!
うわああああ。
液晶の説明で間違っているところがあると思います。
Adobe RGBのカバー率が101%ではなくて sRGBの間違いではないでしょうか?
「え!Adobe RGBカバーしてるの!!!」と、驚いて調べたら、やはりそのようなのですが。
http://socius101.com/apple-improved-ipad-mini-4-display-like-ipad-air-2-post-4299/
ご確認、よろしくお願いいたします。
おおっと、失礼しました。ご指摘の通り、sRGBの間違いです。修正いたしました。
「僕はWebエンジニアでもあるので、何らかのフレームワークやライブラリを使っていると、どのメソッドが利用できるか気になるときがあります。そんなとき、小型のタブレット端末でリファレンスページを開いておけば、作業効率アップ間違いなしです!」
これを読んだ時にん?と思いましたが、案の定出てきて笑いました。
しかし、iPadminiぐらいの大きさって丁度いいですよね。ズルトラやら色々と探してはいますが、最近はまたでっかいタブに回帰しているようで残念です。
さあ、次はSEのフチを削ってみたですかな?(ゲス声
なんやかんやいって、各iPadの大きさってよく考えられているんですよね〜。前CEOのジョブズは小型iPadを否定していましたが、“iPad mini”ブランドのサイズもよく考えられています(ジョブズはこのサイズに関与したか不明ですが)。
『iPhone SE』のフチを削る…。
結局こういう目立たない製品が一番使いやすいんですね・・・(iPhone seとか)
何気に、MacBook Airは今結構お買い得になっていると聞きましたし・・・
一時期は「“iPad mini”ブランドは廃止される」なんていう噂もありましたからね…。売れていると思うのになあ。
もうここまで来たら
iPhoneSEとipad pro9.7のWiFi揃えましょう
ジョブズの理想がこの組み合わせだったハズ…
外では片手で使えて軽いiPhone
プライベートで9.7インチのi pad
やはりこの組み合わせは隙が無いですね…
つーかipad何枚持っているんですか?
もともと、9.7インチサイズのiPadは“iPhoneとMacBookの中間を埋めるデバイス”として発表されましたからね〜。初代『iPad』発表当時は、3.5インチの『iPhone 4』発表の数ヶ月前でした。
新型iPadが発表されるたびに溜まっていく…。
Air2ユーザーです
mini4も一応ありますけど自分はminiはちっちゃく感じますね
しかしAir2は非対応のアプリとかだと余白が目立ちますね
『iPad Air 2』に非対応のアプリ…?iPhoneのアプリのことですかね。
おお!なんと同タイミングで購入しておるとは!
私も2月にmini4のゴールドを買ったのですよ~。ApplePencilとあわせて職場での手帳に使いたかったのですが、ApplePencilは対応してないみたいなので泣く泣く普通のスタイラスに・・。ですがつかいやすいですよね!サイズ感すんばらしい
SEの記事はそろそろですかね?待ってますよーw
いやー、本当『iPad mini 4』しか使っていない状態ですね…。まさかここまで使用頻度が偏るとは。
フフフ…、『iPhone SE』のレビュー記事書いちゃいました!
http://moxb.it/dxoDG
いやー。iPadminiはお金ない人にとって安いですよ(笑)
僕も買いた~い
ipad mini4とmini2で迷ってるんですがどちらが良いのでしょうか。
使用用途としてはiBooksなりのePub,PDFビューアでの技術書閲覧、ウェブサーフィン程度なのですが何か操作性の違いなどはあるのでしょうか。
mini4は価格が高いだけに勢いで買いづらいです・・・
『iPad mini 4』は『iPad mini 2』よりも軽量・薄型化されているものの、そこまで劇的に進化した部分ではないので、ここが不満になることはないでしょう。
最も大きな仕様差は、指紋認証機構である『Touch ID』の有無なので、これが買う場合の決め手になると思います。
『Touch ID』が不要で、用途がその程度であれば『iPad mini 2』でまったく問題ないと僕は思います。もっとも、『iPad mini 2』が発売されたのは数年前なので、最新の『iOS』に追従すればするほど、動作が重くなっていきそうですが…。
ズバリiPad pro 7.9インチは発表されるでしょうか?
…されませんでした!
アイパットがほしいのですが障碍者ですのでマウスが使えるアイパットを探しています
iPadを購入したことがなかったので
とても参考になりました(^^)
ありがとうございますううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!
ぶっちゃけバッテリーはどんな感じの持ちですか?
僕はゲームガンガンやるんですがアンドロイド携帯だと100パーセント状態で朝7時ぐらいからぶっつけでゲームやるとお昼には切れちゃって困ってるんですが
具体的でかまいませんこんなに酷くないかどうかだけでも
大きなiPadに比べると、バッテリー持ちは劣っているかと思います。どんなゲームかによりますが、『iPad mini 4』のバッテリーだと丸一日遊ぶことは難しいかもしれませんねぇ…。